古生物・イラスト

マルレラの構造色について調べてみた

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頭部の突起の一部に青緑や紫の構造色を表現したマルレラの復元イラスト

マルレラは、頭部の突起の一部に構造色があったと考えられています。

この説自体は以前から知っていましたが、気になったのは「実際にはどんな色に見えていたのか」ということでした。

構造色は見る角度や光の当たり方によって見え方が変わります。では、マルレラの場合はどのような色だったのでしょうか。

今回は研究や現生生物の例を参考にしながら、マルレラの構造色について調べ、実際にイラストにしてみました。

1. マルレラとは

マルレラ(Marrella splendens)は、約5億年前のカンブリア紀に生息していた小型の節足動物です。

カナダのバージェス頁岩から多くの化石が発見されていて、頭部から後方へ伸びる大きな突起や、細長い触角などが特徴です。

1998年、Andrew R. Parkerはマルレラの化石に残された微細な構造を調べ、頭部の突起の一部に構造色があった可能性を指摘しました。

2. 構造色とは

構造色とは、色素ではなく、体表にある非常に細かな構造と光の関係によって生まれる色です。

現生の昆虫などにも見られ、光の当たり方や見る角度によって色や輝き方が変化することがあります。

そのため、常に同じ色に見えるとは限らないのも構造色の特徴です。

3. 結論、マルレラの色はどうだったのか

結論から言うと、具体的に何色だったのかは分かっていません。

化石から確認されているのは、頭部の突起の一部に残された規則的な微細構造です。そこから、生きていたマルレラが構造色を持っていた可能性が考えられています。

ただし、「青だった」「緑だった」といった当時の色そのものが残っているわけではありません。

4. 現生生物を参考にした具体例

参考にした生物の一つが、ミズスマシの仲間です。

ミズスマシは水面を泳ぐ甲虫の仲間で、種類によっては体表に構造色が見られます。光の当たり方によって青や緑などの光沢が現れ、見る角度によって見え方も変化します。

もちろん、ミズスマシとマルレラが同じ色だったという意味ではありません。「構造色が実際にどのように見えるのか」を考えるための参考の一つとしました。

5. 最終的にイラストにした色について

今回のイラストでは、体全体を落ち着いた灰色にしています。

左右に伸びる頭部の突起は全体を少し落ち着いた緑色にし、その一部に紫や青の光沢を加えました。見る角度や光の当たり方によって、緑を基調とした突起の一部が紫や青に変化して見える様子をイメージしています。

ただし、突起全体を緑がかった色にしたことには、直接的な化石の根拠があるわけではありません。全体の色味を少し落ち着かせようとしたのですが、描いているうちに楽しくなり、イラストとして少し遊んでしまった部分でもあります。その結果、突起の一部ではなく全体に光沢があるようにも見える仕上がりになってしまった点は、今回の反省点です。

具体的な色は化石から判明していないため、ミズスマシなど現生生物に見られる構造色を参考にしています。今回描いた色は、あくまで構造色の見え方を想像した一つの復元案です。

6. まとめ

マルレラの化石には、頭部の突起の一部に規則的な微細構造が残されており、構造色を持っていた可能性が指摘されています。

ただし、実際に何色だったのか、どのように輝いて見えたのかまでは分かっていません。

そこで今回はミズスマシなどの現生生物も参考にしながら、左右の頭部突起全体がわずかに緑がかり、その一部が角度によって紫や青に変化して見えるマルレラを描いてみました。

あくまで一つの復元案ですが、当時のマルレラがどんな姿をしていたのか想像するきっかけになればと思います。

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